特集 行政に働く保健師の腕の磨きどころと磨き方
職場に「スーパーバイズ」のシステムをつくろう!―大学からのスタッフ支援の取り組みをとおして
佐伯 和子
1
,
竹 邦子
2
,
畦地 和子
3
,
中谷 弘美
3
1金沢大学医学部保健学科
2富山県厚生部医務課
3加賀市保健センター
pp.124-129
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100436
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誰かの助けを必要とするとき
日々の活動で行き詰ったと感じるとき,毎年実施している事業の改善を考えたいがどこから手をつけてよいのかわからないとき,保健師に求められる活動は変化しているのに自分ではビジョンが描けないときなど,自分ではどうしてよいのかわからなくなるときが誰にもある。仕事をしていて誰かの助けを借りたくなったとき,組織内の上司,外部機関の保健師や関係者を活用できているだろうか。
外部機関のひとつに看護系大学がある。看護系大学は平成15年4月現在,100校を越えた。各都道府県に1校以上の大学が存在し,保健所や保健センターなどの現場と協働で活動をすることが増えている。現場と大学が良好な関係を構築することで,現場は大学の研究のノウハウを活用して事業評価を行い,確実に仕事の積み上げをしている。大学にとっても,学生の教育や研究のフィールドとして現場を活用している。
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