連載 実践に役立つ保健活動の研究技法・6
研究計画
中村 好一
1
1自治医科大学公衆衛生学教室
pp.252-255
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100065
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まず始めに
さて今回は研究計画を作るお話。その前に重要な事項を1つ。本連載第2回の最後で書いたが,研究を実施する場合に大学の先生などの研究者に協力を仰ぐことはよくある話だし,基本的には大学の人間もこれを歓迎している(私はそうだし,少なくとも山縣先生もそうであると,連載第3回で明言された)。その場合に,必ず研究計画段階から協力を仰いでいただきたい。
なぜか? 料理を作ることを考えよう。当たり前のことだが,おいしい料理を作るには,まずは材料の選択から始めなければならない。その前段階として,どこに行けば良い材料が手に入るか,ということも考えるだろう。研究計画を立てるということは,調理の手順ももちろんだが,その前段階の材料入手の方法まで含めたものである。そして,料理の専門家にとっては「どこに行けば良い素材が手に入るか」ということは当然のこととして熟知しているべき項目である。
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