特集 国立看護短期大学設置への歩みと期待
国立看護短大設置構想と厚生省
鈴村 信吾
1
1厚生省医務局
pp.4-6
発行日 1963年12月1日
Published Date 1963/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908797
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期待されていた国立看護短大設置
さきごろ文部省は,昭和39年度予算概算要求のなかに,あらたに国立の看護短期大学設置の構想をもり込み,来年度から東京に国立看護短期大学を発足させるための予算要求を行なうことを決定した。もちろん,このことについては,厚生省としても全面的に歓迎し,これを応援する体制をとっているところである。
現在看護短期大学は,5校あるにすぎないが,そのうち4校は私立のものであり,公立のものとしては京都市立看護短大1校があるのみであって,国立のものはまったく見あたらない現状である。この2,3年来,看護職員の不足の問題が大きくクローズアップされ,看護婦不足対策の確立およびこれに伴う行政措置などの実施が強く要望されているが,看護短大の設置のことは,この問題と関連しても,各方面からその実現が期待されていたものである。
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