特集 医療の質を高めるPOS—第11回POS研究会記録
特別講演
POSの実践の教育的意義
日野原 重明
1
1聖路加看護大学
pp.707-716
発行日 1989年11月30日
Published Date 1989/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908718
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POS発展の歴史
ウィード先生が,Problem Oriented Medical Records,つまりPOMRを提唱し出したのは,いまから25年前,4半世紀前のことです.彼はアイルランドの雑誌『メディカル・ジャーナル』に,研修医が患者のケアをやっているが,もう少し充実したケアができないかと考え,これは記録の作り方を変えることが,非常に大きな変革をきたすのではないかという論文を書きました.しかし,これはあまり広く読まれなかったのです.
ところがその4年後に,彼は『ニューイングランド・メディカル・ジャーナル』という,米国におけるもっとも有名な内科系の雑誌に,次の論文を書きました.
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