POSの課題と今後の展望

　今回のPOS研究会の第1の特徴は，何といってもハースト教授を招へいし，2回にわたって講演をお願いしたことである．もう1つのイベントは，岩井副会長による本邦におけるPOSの現況アンケート調査である．今までにこの種の調査は局所的にはなされてはいるが，今回ほど全国的な広範囲に，しかも，各機関の看護管理，教育上で指導的立場にある方々を対象に行なわれたのは初めてである．この内容の報告は研究会で発表されたが，更に分析を加えた詳細に関しては，岩井副会長の論文を参照されたい．

　私は，このアンケート調査報告の中で，特に目についた重要な問題点をピックアップし，皆さんと一緒に検討するとともに，それらの課題に対する具体的な対応について，また更にはPOSの今後についても考えてみたいと思う．