さらに充実した専門職看護者の教育をめざす—高知女子大学における看護教育

はじめに

　高知女子大学は，1952年，日本において最初の4年制大学として看護学科を設置し，36年の年月が経過した．この歴史のなかで，わが国最初の看護学士が誕生し，そしてまた看護学博士第1号が育ってきたのも，感慨深いものがある．

　そして，本年3月，34回目の卒業生を送り出し，その数はようやく689名となった．定員20名は，創設以来のことであり，大学ではもちろんのこと，おそらく日本で一番小規模な単位の看護教育機関ではなかろうかと思う．