特集 保健婦教育
全国保健婦養成機関協議会の活動
保健婦国家試験を考える
佐藤 美智子
1,2
1秋田県立衛生看護学院
2全国保健婦養成機関協議会東北・北海道ブロック
pp.757-762
発行日 1985年12月25日
Published Date 1985/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908172
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はじめに
保健婦・助産婦・看護婦国家試験の合格率は,学生にとっては資格取得要件の確保を保障するものとして,また学校にとっては学校経営評価の1つとして大きな意味をもつものであり,毎年4月下旬には,学生・学校ともに落ち着かない数日を過ごすことになる.昭和55年3月実施の第58回保健婦国家試験の発表は,保健婦教育界を震憾(しんかん)させた.第57回までは,ほぼ100%の合格率を保ってきたものが,平均75%という最悪の事態が発生したのである.教育担当者が一様に強いショックを受けたのは当然である.
この一大事は,直ちに全国保健婦養成機関協議会において問題となり,東北・北海道ブロックの担当事項として国家試験対策に着手し,以来,現在までに6回の国家試験問題を分析し検討を重ねてきた.この中から,今回は昭和59年3月に実施された第66回国家試験問題を分析したものを中心として報告する.
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