看護教育の方法と課題 教育現場での悩みを解決するために・1
教育のパラドックス
沼野 一男
1
1玉川大学
pp.449-454
発行日 1984年7月25日
Published Date 1984/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907988
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今月から1年間,毎月教育についての私の考えを書くことになった.編集部の方から依頼を受けたとき最初に気になったことは,これまでに書いてきたこととかなり重複するのではないかということである.私は看護教育に関して,医学書院からこれまでに2冊の本を出している.“看護教育の技法”(編著,1970年)と“看護教育評価”(共著,1975年)である.どちらも10年以前に書いたものだが,今でも読んでいてくださる方がある.
すでに書物として出版した内容をまた雑誌に書くことは,別に不徳義ではないかもしれないが,やはり気が重い.もちろんこの10年間に私の知識も多少は増しているし,教育について新しく考えたこともないわけではない.それにしても同じ人間が同じテーマで文章を書くのだから,どうしても重複は避けられないであろう.
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