目指せ!肥満症のトータルケア-減量に苦戦する患者について考える トピックス
肥満パラドックス
山田 悟
1
1北里研究所病院 糖尿病センター
キーワード:
心不全
,
生理学
,
肥満
,
予後
,
BMI
Keyword:
Heart Failure
,
Obesity
,
Prognosis
,
Physiology
,
Body Mass Index
pp.113-115
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016089675
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肥満はさまざまな疾病の発症促進因子であるが,さまざまな疾病における予後調査では,BMIが高いほど予後がよいことがあり,これを肥満パラドックスという.真に肥満が発症促進因子ながら予後改善因子であるという可能性もゼロではないが,一般には真に肥満が予後を改善するとは考えられていない.低栄養は避けねばならないにしても,疾病をもつ肥満者の体重を減量させることは合理的であると考えられる.
©Nankodo Co., Ltd., 2016