特集 実践医療におけるPOS
Ⅴ.[シンポジウム]POSの普及戦略と実践 [1]大学病院におけるPOS—滋賀医科大学の場合
細田 四郎
1
,
中木 高夫
1
1滋賀医科大学第2内科
pp.758-763
発行日 1981年12月10日
Published Date 1981/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907609
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Ⅰ.前史
滋賀医科大学医学部付属病院は昭和53年10月に開院した.診療録については開院をさかのぼること2年6か月前より病院創設準備室に病歴分科会が組織されていたものの,具体的にチャートの様式について話題が出たのは開院5か月前で,そのころはまだ病院として統一した様式を採る方針はなく,各診療科ごとに自分の科に適した様式を計画していた.各診療科の原案は,新設の意気に燃えていたためか,あるいは大学以外の研修病院からやって来た若手医師が作成作業にあたったことを反映したためか,POSを基盤としたものが多かった.
こうした状況を踏まえて,正式に病院全体としてPOSを行うことを決定したのは開院4か月前と迫っていた.
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