特集 実践医療におけるPOS
Ⅴ.[シンポジウム]POSの普及戦略と実践 [4]ナースのPOS教育と実践—川崎医科大学付属病院の場合
奥山 鈴子
1
1川崎医科大学付属病院
pp.775-778
発行日 1981年12月10日
Published Date 1981/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907612
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看護学校教育カリキュラムにPOSの考え方がとり入れられてから10年の歳月が経過した.しかしそのころから次第に,看護教育の臨床離れが目立ってきたように思える.最近アメリカにおいては,看護のユニフィケーションということで臨床と教育の一体化がなされつつあるようであるが,日本においても看護学校で教えられている’患者のあらゆる情報を把握し,その中から問題点を出し,その問題解決のために医療チームが力を合わせて医療にあたり,その記録を正確にとる’という問題志向型の考え方を机上の空論に終わらせるのでなく,臨床の場で実践する方向に進めることが大切であると思う.
川崎医科大学付属病院では1973年の開設当初より,診療録は全科POS方式で行う方針をとっていたが,看護記録は従来のままであった.
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