特集1 POS導入の経験—滋賀医科大学付属病院の場合
POS導入の経過—これから取り組もうとする人への普及の戦略
細田 四郎
1
1滋賀医科大学・第2内科
pp.506-510
発行日 1981年5月1日
Published Date 1981/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919231
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‘本学医学部の学生には,診療というものは患者を中心とするPOS,問題志向型システムで行うのだと教えています.その学生が病棟実習や卒後研修で母校の付属病院の診療の実際に触れたとき,自分たちの学んできたPOSとはほど遠い,古いシステムのカルテを使って旧態依然たる診療を行っているのをみると,彼らはどのように思うでしょうか’
1978(昭和53)年,開院を4か月後にひかえた6月のある日,私は病院長室に呼ばれ,学長・病院長と共に,卒前・卒後教育の立場から病院の組織を挙げてPOSを導入するように,看護部長に協力を求めた.看護部長はしばらく考えた後,‘POSについてはいす’れは通らなければならないものだと思っています.本学の学生にそのように教育されているのでしたら,看護部としても取り組んでみたいと思いまずと答えた.このときの心境を看護部長日下部政子はこう語っている.
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