特集 実践医療におけるPOS
Ⅴ.[シンポジウム]POSの普及戦略と実践 [6]地域医療のPOS
岩崎 栄
1
1国立長崎中央病院臨床研究部
pp.782-784
発行日 1981年12月10日
Published Date 1981/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907614
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地域医療が真に展開されるには,医療機関が地域住民の身近に存在し,かつ,いつでも容易に利用できることが必須条件である.そのためには今日的にいう一次,二次,三次という医療施設レベルの連携が必要となり,それらが完全に一体化し,システム化することにより,はじめて地域にある医療機関が住民には身近に感じられ,彼らのニーズを満たすことにもなる.
そこでは,日常遭遇する病気はもちろん,普段の健康管理や予防,生活指導,運動指導,栄養指導,リハビリテーション,受胎調節,カウンセリングにまで及ぶ,実に幅の広い範囲の問題が解決されるわけである.つまり,地域医療においては,プライマリ・ケア・サービスが提供される(図1).
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