クリオへの感謝 歴史にみる看護婦群像・3
—第3話—‘幼きイエズス修道会’と看護活動
高橋 政子
1
1看護史研究会
pp.513-520
発行日 1981年8月25日
Published Date 1981/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907571
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はじめに
京都が日本近代看護発祥の地の1つに挙げられるのは,同志社付属の京都看病婦学校の存在が大きかったからである.その教育内容のレベルは,慈恵,桜井,東大、日赤と,あいつぐ東京の看護婦養成所を凌(しの)ぐものがあったし,関西の看護界に優れた人たちを多く送りだしたことによっても評価されている.
しかし,このプロテスタントによる京都看病婦学校の創立より数年遅れはしたが,同じ地の京都にあって,カトリックの側からも近代看護への接近があったことについては,全く知られていない.
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