特集 教務主任—その人と仕事[第二部]
体験レポート・4 学生がわかることからの始まり
野村 かず
1
1国立水戸病院付属看護学校
pp.607-611
発行日 1980年10月25日
Published Date 1980/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907482
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最初のショック
今から4年前の4月,私は現在の学校に,初めて教育主事として転任した.母校の専任教員を8年間勤めた後である.初め,自分ではとてもその任ではないと考えて辞退したが,あまりその姿勢を変えないでいることは,周囲に迷惑を及ぼすことにもなると考えて,転任に応じた次第であった.
しかし,いざ覚悟してみると,そんなに重い気持ちではなかった.8年の間には,専任教員の立場から看護教育の運営にかかわるかたわら,学校管理に関する事項についてもそれなりに見聞してきたのであるから,そうした従来の経験や,その中であたためてきた自分としての考えをもとにスタートすれば,もちろん非力ではあってもなんとかやっていけるのではないかと考えていた.
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