連載 南島詩人一人舞台・11(最終回)
始まりと終わり
平田 大一
pp.1016-1017
発行日 1998年12月25日
Published Date 1998/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903816
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一九九八年四月。毎週一回、まる四年間続けてきたラジオ番組が通算一九二回目を数えたこの日、最終回を迎えた。
僕は最後のオンエアを小浜島で聞いていた。少しカン高いテンションの僕の声が、すぐそば台湾からの電波の間をくぐり抜け、島の空に流れ出す。ラジオの中の“南島詩人”が「これが最後です」と自作の詩を朗読し始める。
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