私の発言
高校職業教育課程改革と衛生看護科教育
桜井 慶一
1
1清心女子学院
pp.65-69
発行日 1978年2月25日
Published Date 1978/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907176
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はじめに
‘ゆとりのある学校生活’をめざした小・中学校における新学習指導要領が昨年の7月に発表され,高等学校においても,その改訂作業が急ピッチで進められている.高校における新学習指導要領は,これまでに発表された‘中間まとめ’(1975年10月)や理科産業教育分科会の‘高等学校における職業教育の改善について’(1976年5月)の最終報告案などの基本のもとに策定されることになっているので,現在においても,ほぼその概要を知ることができる1).
今回の一連の改訂の中心は,すでに‘準義務’化してしまった高校教育の改革,なかんずく,小・中・高との一貫した国民共通の基礎教育のあり方と,‘多様化’しすぎ,今やその存在そのものが危機に瀕している職業学科の再編の問題が,大きな課題であったことは周知のとおりである.
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