誌上シンポジウム これからの保健医療教育
討議 保健医療教育の現状と改革への展望—教育学的アプローチを中心として
牛場 大蔵
1
,
鈴木 淳一
2
,
近藤 潤子
3
,
小島 操子
4
1慶応義塾大学医学部
2聖路加看護大学
3帝京大学医学部
4徳島大学教育学部特別教科(看護)教員養成課程
pp.86-102
発行日 1977年2月25日
Published Date 1977/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907067
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総合的改革への視点と方法
牛場 今回の座談会のテーマが,大きくいって‘保健医療教育—その現状と改革への展望’であって,その中の医学教育の本質的課題をまとめてくれ,ということだったので,日ごろ考えていることをそのまま,あまり整理できていないのですが,話題提供の意味でまとめました(編集部注:前に掲載した“医学教育の今日的課題”を指す).
最初に,医学教育の改革はどうして必要かということを,もう1度見直す必要がある.このことをまず考えてみましたが,言うまでもなく,現在これにはいろいろの問題があって,日本ばかりでなく世界的な傾向だ,ということですね.知識が日進月歩で増えてきて,その膨大な情報量をいったいどうするか,どうやって教えていくのか.たとえば学部教育で教えていくということを,もし教員の1人1人が考えてみれば,これは大変なことだということが分かるに違いない.どうしても改革しなきゃいけないということが,分かるに違いないわけなんです.
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