私の発言
看護能弁時代を迎えて—臨床看護の課題はどこに
佐藤 登美
1
1三楽病院看護科
pp.193-199
発行日 1975年4月25日
Published Date 1975/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906871
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I.はじめに
昨今の‘看護’についての能弁ぶりを,日ごろ臨床看護に携わっているかたがたはどう受けとめておられるか.確かな自信があっていうのではないが,もしかして私と同じようにちょっとした戸惑い,でなければ驚きを感じてはいないだろうか.これが,これから書こうとする内容の動機である.
戸惑いは,本屋の棚に急増した看護関係の著書の量だけによらず,看護関係諸雑誌に掲載されるものはもとより,隣接学問からの提言や示唆ないし教示的論文も多く,更にその内容についての賛否や批評,それに外国論文の翻訳紹介なども含めれば,そこかしこで語られる‘看護’の実に多いことである.
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