特集 世界の看護教育制度
まえがき
荒井 蝶子
pp.617
発行日 1974年11月25日
Published Date 1974/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906814
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ここに取り上げられた国の看護教育は,日本の看護婦がその国に学び,あるいは働くことができた20か国の例が主であり,各個人が実際にはだ身を通して知覚し,体験した看護に立脚していることが特徴である.
ひとつの国の看護や,看護婦の教育制度を語るとき,その国に特有な,看護に直接間接にかかわりあう様々な条件がからみあい,実際の面では,建て前からかなりの距離をへだてた姿がうかがわれるのが普通である.それらは社会的な医療に対するニードのレベルや,歴史的な変遷,医療全体の制度の中の看護の位置,教育の行政的な側面などで,かなり考慮しなければならない前提条件でもある.読者の方々に,それらを踏まえた上で資料としての内容を読み取っていただきたい.
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