特集 新しい時代の白内障手術
序―あとがきのようなまえがき
鈴木 康之
1
1東海大学八王子病院
pp.4-5
発行日 2010年10月30日
Published Date 2010/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103387
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インターネットの時代である。インターネット自体はすでに20年ほど前からあったわけであるが,それがほんとうに一般化してきたのは,ここ5年ほどのことであろう。わが家の小学生の娘は,何かわからないことが出てくるとリビングに置いてあるパソコンに向かってWikipediaを見ようとするので,「本で調べなさい」と言うと,「家にある事典や辞書じゃ載ってないことが多い」と言ってくる。最近ではGoogleで検索することも覚えたので,これは本格的にまずいかと思っている昨今である。
それはともかく,現在では多くの人々が調べものにインターネット検索を使っている。したがって,患者の大半は自分の罹患している疾患や予定術式についてインターネットで調べていると思っていたほうが間違いない。もちろん,白内障手術も例外ではありえない。実際に検索してみると,日本国内だけでも多くの眼科のページをブラウズすることができる。われわれは常に最新の医学知識を持つことを要求されている。
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