教育技術ゼミ
統計的検定の考え方
小栗 貢
1
1東邦大学
pp.772-775
発行日 1972年12月25日
Published Date 1972/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906641
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前回は,いわば‘1を聞いて10を知る’ための技術ともいうべき,推測統計の一翼をになっている母数の推定法について,その基本的な考え方を述べた.そこで,今回は,そのもうひとつの旗頭である仮説の検定法をとりあげよう.
端的にいって,前回の推定法が,標本から算出した統計量でもつて,母数の値はどれ位かを推定するのに対して,検定法はこれと逆に,母集団にある仮定を設けて,その真偽を標本で検討しようとするものである.
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