教育技術ゼミ
統計的推定の考え方
小栗 貢
1
1東邦大学
pp.686-689
発行日 1972年11月25日
Published Date 1972/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906634
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‘1’を聞いて‘10’を知るための技術
すでに述べたように,知りたい対象が全数調査によって明らかになる場合は記述統計で間に合うわけであるが,実際問題として,時間や労力の制約から,あるいは原理的に全数調査の行なえないのがむしろ普通である.たとえば,電球の寿命検査やかん詰めの中味の検査をすべての製品に対して行なっていたら商売にならない.原理的に望みえない相談である.
また,自分の受けもちのクラスに対して行なった調査の結論を,その地域の,その県内の,さらには全国での同質の生徒に対しても押し広げようとする場合も,事情は同じである.
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