寄稿
言葉からみた看護
二木 シヅヱ
1
1前名古屋保健衛生大学
pp.61-64
発行日 1971年4月25日
Published Date 1971/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906453
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はじめに
看護婦を職業として選んで25年といえば短くない。その間一度も「看護婦をやめよう」と思ったことはないが「大変だなあ」と感じた日が多かった。看護に対する認識が,少しずつ深まってくると,看護をとりまく環境の重みが,ずっしりと心にくい入ってくる。
まだまだ患者を人間として,看護する時代はきていない。私はそのたびに「若い世代につたえたくない非看護的行為」をこの環境から意識する。そしてこの環境が,私自身の思想・思考の上にどのような影響をあたえているかを考えることが多い。そして私は「人間を大切にする」ための自己の在り方をみつめる生活のなかに住むようになった。
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