教育の時代
人間味のある教育
杉田 暉道
1
1横浜市立高等看護学院・准看護学院
pp.5
発行日 1970年3月1日
Published Date 1970/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906303
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わたしが看護学院の責任者になってから,はや3年8ヵ月たった。その間に自分は何をしただろうか,看護学院の根底に残るようなものを何か植えつけることができたかと,ふり返ってみると,甚だ心もとない。
責任者になって先ず考えたことは,学生に人間味のある教育をしようということだった。今までの看護技術を中心とした教育でなく,社会人としても立派に行動できるような人に教育するということであった。看護婦としては立派だが,ひとたび白衣をぬぐとたいしたことはないというような人になって欲しくないと考えたからである(一般の社会ではこのようにみる人が多い)。その為には,自主的にものを判断する能力をのばすように教育をせねばならぬと考えた。
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