教育のひろば
健全なる精神は健全なる身体にやどる
福田 保
1
1順天堂大学付属高等看護学校
pp.1
発行日 1965年9月1日
Published Date 1965/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905506
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順天堂医院は創立以来まもなく130年に及ばんとして,本邦では最も古い病院である。したがって看護教育についても古い歴史を持っている。看護婦養成所時代からでは,きわめて多数の看護婦を送り出し,また関東大震災には病院が灰尽に帰する中で,看護婦が多くの入院患者を担架に乗せて上野の山に運びこんだことは,当時有名なる話題となっていた。少なくとも順天堂の看護婦は,当時から親切であったことは現在でも変っていないと思う。
戦後米国などの,進んだ看護教育法により改革が行なわれ,順天堂に於ても昭和33年から私が関係してきた準看護学院,昭和36年からは順天堂高等看護学校となり,既に2回の卒業生を出している。また昨年からは准看護婦のために夜学の進学コースをつくり,高等看護学校の別科として教育に当たっている。私は准看護学院長から現在の学校長を通じ八年間,微力ながら看護教育に当たって来た。
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