調査レポート
進学コースの学生は看護婦という職業についてどう考えているか
大河原 千鶴子
1
,
波多野 梗子
2
1埼玉県立女子公衆衛生学院看護婦学科
2東大医学部衛生看護学科基礎看護講座
pp.34-39
発行日 1965年4月1日
Published Date 1965/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905440
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調査目的
3年前の病院ストを契機として,看護婦という職業に対する社会一般の関心はだんだん高まってきている。一方,看護婦になる人は年々減少してきており,このままでは看護婦不足はこれからのわが国の医療に大きな問題となってくるであろう。
このような現象は,看護婦という職業に対する認知や,そのしごとに入り,またそれをつづけていく動機づけと関連していると考えられる。そこで,われわれはまず,これまでも准看護婦として働き,看護婦となってこれからも働こうとしている人びと(進学コースの看護学生)について,これらの諸点を調査することにした。彼女らは,看護婦という職業をどのようなものとみなしているか,それにどのような希望や失望をもっているか,この職業にどのような意義を感じて入ってきたのか,そして現在はどうなのかなど,いろいろな面から分析することが本研究の目的である。
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