グラビヤ
肢体不自由児を対象にしたキャンプの一日
志摩 夏人
pp.33-36
発行日 1963年10月1日
Published Date 1963/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663904449
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ナースや保健婦を中心に,仕事にもっとも必要な人間関係や協力の精神を学びとることを目的に発足した教育キャンプが,家庭にとじこもった肢体不自由児とその両親を対象にした《肢体不自由児親子キャンプ》をはじめてから,すでに4年になる。このキャンプは,看護関係キャンプ委員会(委員長 平野みどり)と品川区父母の会の肝入りで準備され,国立埼玉病院(院長 伊藤恭次郎,埼王県北足立郡大和町)の好意で,同病院の構内にある高等看護学院(教務主任土屋スミヨ)の夏休みを利用して行なわれたもの。参加者は肢体不自由児とその両親・兄弟・姉妹および看護婦,保健婦,医師など約80名で,日頃このような機会にめぐまれない子どもたちだけに,その喜びようはたいへんなもの。父母の会の池田親さんも,〈子どもについての,新しい面をいろいろ発見し,子どもの指導について有益な示唆が与えられる〉と表惰も明るい。このキャンプに頭初から協力している整形外科医の鞆田幸徳先生も〈生活を楽しみながら機能訓練の実を上げる最高の方法〉とキャンプの意義を高く評価している。
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