Guide for Teachers
「化学」指導の問題点
三浦 和夫
1
1福島県立医大
pp.5-8
発行日 1962年12月1日
Published Date 1962/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663904298
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はじめに
編集部より標題のことについて書くようにとの指示であるが,問題とすべき点はいろいろあると思う。筆者は長い間大学などの教師生活をして,現在の福島医大の勤務になってから6年になる,その間昭和32年より医大付属看護学校に講義を手伝い,さらに36年より県立高等看護学院にいわゆる進学コースが設けられたので,この授業も手伝っている。この乏しい経験からしても,少ない専任者,乏しい予算,修学年限のわりに細分された教科課程,施設の経済性に比して少ない学生定員,学生の素質といったこと,現行の制度そのものに幾多の問題があると考えられる。しかしこれらについては別に論ぜられることで筆者の任ではない。筆者は直接“化学”の教務を担当した経験とそれに関係した2,3の点を述べ読者各位の参考に供したい。
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