Guide for Teachers 小特集・私は外科看護法をこう教えている(I)
甲状腺の外科臨床とその看護
小林 栄子
1
1水戸赤十字病院外科
pp.8-10
発行日 1962年4月1日
Published Date 1962/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663904170
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はじめに
甲状腺疾患のうちで甲状腺のみが腫れてくるもの,すなわち甲状腺腫を主徴とするものと,これに加えて甲状腺の機能亢進症状を主徴とするものは比較的多く,臨床に携るものはしばしば遭遇する疾患である。悪性甲状腺腫(癌を含めて)は特異的炎症性のもの(リーデル氏病,橋本氏病,その他)及び粘液水腫などで比較的少ないものである。私は甲状腺腫のみを主徴とする,いわゆる単純性甲状腺と,これに甲状腺機能亢進症状,その他の特異的症状を伴った,いわゆる広義の甲状腺中毒症について,当外科で最近1ヵ年間に取り扱った症例を中心にして,その統計と看護につき分類(121例)し,若干の知見を述べ,大方のご批判を仰ぐしだいである。
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