学生から指導者へ
学科課程の組み方を合理的に
国立東京第一病院付属高等看護学院3年生有志
pp.55
発行日 1960年12月1日
Published Date 1960/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903952
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私たちの学院では教務主任の古谷かのえ先生をはじめ,立派な先生方がそろっていますし,リベラルなのびのびした雰囲気の中で勉強できることを喜んでいますが,だからといって私たち学生に悩みや問題がないというわけではありません。
それは大小さまざまありますが,まず一般教養科目をもう少しふやしていただきたい,と同時にその内容を充実させて短大と同じレベルのものにしていただきたいと思います。私たちが人まかせ,人だのみのナースではなく,考えるナースとなるためには,どうしても広い視野をもち,人間的教養のはばを広くしなければなりません。そうした意味においても,一般教養科目の充実がのぞまれます。しかし冷静に考えてみますと,広く浅くという建前からビッシリ教科のつまった現在の3年制度では,とてもそうした要求は無理なようですし,結局看護教育制度そのものの根本的変革にまたなければならないのではないでしょうか。
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