Scramble Zone 長野パラリンピック・ボランティアを体験して
私の中のパラリンピック
藤岡 智子
1
1長野県看護大学
pp.570-572
発行日 1998年7月25日
Published Date 1998/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903812
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ボランティアとしての参加
私は,1997年2月にパラリンピックのプレ大会として行なわれた国際障害者クロスカントリースキー・バイアスロン競技大会に式典係のボランティアとして参加しました.
私が障害者スポーツを目前で見たのはこの時が初めてでした.その時の気持ちは何とも言いようがありませんでした.とてもありきたりなのですが,「すごい」と思いました.とても力強くてたくましくて,見ているだけでドキドキしました.そして私のどこかにあった「勝ち負けなんて気にせず精一杯やればいいんだ」という彼らに対する気持ちが変わり,彼らはスポーツをリハビリとしてではなく,競技として行なっているのだと感じました.彼らは競技によって自分を表現し,そのためにトレーニングを積み努力を重ねてきたのだと知りました.また,式典係のボランティアの業務を通しても多くの選手の方と関わり,障害があっても普通,というより自然な彼らの姿に心が動かされました.
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