グラフ
生活の場で看護する―訪問看護ステーション実習で何を学ぶのか
pp.685-687
発行日 1996年9月25日
Published Date 1996/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903756
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1997(平成9)年4月より施行予定の新カリキュラムでは,在宅看護論実習の場として訪問看護ステーションがあげられている.東京都立松沢看護専門学校では,「成人・老人看護」の実習として,5か所の訪問看護ステーションで2日間の実習をすでに行なっており,白十字訪問看護ステーション(東京都新宿区)での実習の2日目の模様を取材した.実習生は同校3年生の鈴木千尋さん,古俣真紀子さん.
実習は,午前9時から午後5時までの予定で訪問看護婦と一緒に,その日常業務を体験する,実習指導者は特におかず,スタッフ全員で指導に当たっている.学生は2日間の実習で4~5ケースを経験する.学校は,ケースについて情報を得て,2日目には学生としての援助計画をたてて訪問に臨むことを希望している.しかし,「学生は訪問看護に対するイメージができていないので,まずは多くのケースをみてイメージを作り,高齢者が地域で生活している姿をみることが大切ではないか」という訪問看護婦の意見から,実習に来た学生には「ここではいきなり看護目標や計画をたてようとせず,生活している人をみてください」と最初に伝えるそうだ.
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