特集 「看護倫理」教育―国立相模原病院附属看護学校の実践
患者の意思の尊重と看護師の役割の葛藤 看護倫理Ⅱ・2年生の発表から
患者の入院中の安全確保における看護師の責任と患者の意思の尊重
金田 美保
,
清田 智子
,
久我 直子
,
杉本 妙幸
,
長澤 正浩
,
堀切 歩
pp.437-438
発行日 2003年6月25日
Published Date 2003/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903423
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この事例を提示した理由
転倒すると肝臓癌が破裂する可能性がある患者が,原動機付自転車を利用し無断外出をしてしまった.学生はその場で対処行動をとらず担当教官に報告したところ,担当教官から病棟看護師に伝わり担当医師からB氏へ注意する形となった.数人を介して医師へ伝わったため,正確な情報にならなかった可能性がある.また学生は,B氏が原動機付自転車で移動した事実より,B氏が無断外出した事実を重要視して,原動機付自転卓で移動する危険性を忘れていた.
安全に関する問題・病棟の管理に関する問題に直面した際の学生と教員と病棟スタッフの対応が適切であったかどうか,振り返り評価したい.
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