焦点
海外留学の際に求められる英文の証明書:記載項目と留意点―②成績証明書の発行
青谷 恵利子
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1川崎医療福祉大学医療福祉学部保健看護学科
pp.1092-1096
発行日 2001年12月25日
Published Date 2001/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902656
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はじめに
卒業校での学業成績評価が選考基準の大きなウェートを占めることが多い諸外国の大学編入/大学院入学審査において,英文の成績証明書がもつ意味は重大である.同様に,日本人ナースが諸外国で働くためのライセンス申請においても,英文の成績証明書は,率業生が日本でどのような看護基礎教育を受けたか,加えて,教育内容がその国の看護基礎教育と同等であるかどうかの判断をするための情報源として重要な意味をもつ.
志を持って留学を決意した卒業生のために,そして日本での看護基礎教育が諸外国で正当に評価されるために,看護教育機関には英文成績証明書のクオリティを高める工夫が求められていると言えよう.そこで前号の「①卒業証明書の発行」に引き続いて今号では,英文成績証明書の記載必要事項と重要な留意点について,雛型として一例を示しながら,自身の経験を踏まえて説明する.
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