特集 4年制大学における看護技術教育
臨床は大卒ナースに何を期待しているか
先輩の技術を観察,分析して自分のものにしていくたくましさに期待
西元 勝子
1
1固定チームナーシング研究所
pp.744
発行日 2000年10月25日
Published Date 2000/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902351
- 有料閲覧
- 文献概要
数年前になるが,新設の看護学校を見学させてもらったことがあった.ピカピカの基礎実習室の収納コーナーには,品名・定数・単価・年月日が丁寧に記入され,関連のあるものが隣接して使いやすい配置で収納されていた.学生は実習の後始末をするたびに,定位置・定数・コスト・期限などの物品管理の原則を教育されていくのだと感じた.同時に毎年実施されるであろう教務の先生方の物品点検ラベルの更新など,表にでてこないご苦労が伝わってきて,教育とは良きモデルを示していくことだと実感もした.
その時にゴムシーツを収納する特注の引き出しを見せてもらった.両サイドに白い木綿布のついたグリーンのゴムシーツは,術後ベッドなどを作る時に使用する.ゴムの面を覆う横シーツにたるみをつくらないために,白い布の部分をピンと張ってマットレスの下に押し込む仕組になっていて,私も40年前の看護基礎教育で教わった.特注の引き出しはこのゴムシーツを巻いて1メートル位の筒状にして,きちんと収納できるようにしてあった.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.