グラフ
30年前初めて看護研究セミナーが開催された―指導者の先見性に支えられて―『看護研究』アルバムより
川島 みどり
,
本誌編集室
pp.563-567
発行日 2000年8月25日
Published Date 2000/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902298
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看護学の構築,看護実践の質の向上,何れも,優れた研究を抜きには考えられない.看護系学会の創設とともに発表の場も増え,教育の成果も加わって,飛躍的にその質は高まった.看護研究の進歩もこの100年の看護界の大きな変化の1つであろう.
この研究の質に少なからず影響したイベントとして,1971年春,小林冨美栄らによる本邦初の自主セミナーを記憶にとどめたい.「看護研究展開のための開拓的努力を行うことで,看護が科学的基盤をもってより充実したサービスを行えるよう」に企画された.小林冨美栄はICN総会に出席し,その帰途立ち寄ったアメリカのケースウエスタンリザーブ大学の研究機関に感動した.「私1人がここで再学習する費用と同額で,より多くの日本の看護婦たちが学べる」と考えたのが発端であったという.
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