NURSING EYE
米国での在宅ケア・ケースマネージメント教育プログラムに参加して
畑下 博世
1
1和歌山県立医科大学看護短期大学部
pp.64-68
発行日 2000年1月25日
Published Date 2000/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902198
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アメリカでは1970年代後半に早くもケースマネージメントという用語が使われ始めた.そのアメリカで今,ケースマネージメントがどのように行われているのであろうか.この度,研修*に参加し,その一端にふれる機会を持つことができた.訪れたのはサミュエルメリット大学や同メディカルセンターならびに訪問看護協会で,ここには,ケースマネージメントについての見聞を紹介したい.
サミュエルメリット大学は合衆国西部カリフォルニア州オークランドにある.1909年に病院付属の看護学校として設立され,1981年に4年制大学になり,その後修士課程の大学院を持つにいたった.大学院には,作業療法,理学療法,看護学(麻酔科看護,家族看護,ケースマネージメント,Entry-level)が設置されている.このうちEntry-levelは,同大学の特色の一つであり,看護婦の資格を持たないが他分野の学士は持っている人々のために3年前に設置されたコースである.看護婦資格試験は在学中に受験する.このコースの評価については,看護大学をへて修士課程を修了した人と比較して質的に問題はないと報告されているということであった.全体的な比較はこれからのことであろう.
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