臨床に資する看護研究―私の研究指導 第1部 学生に対する私の研究指導
―研究を振り返って―研究を実践に生かして
宮北 由美子
1
,
山本 晶子
1
1金沢大学医学部附属病院
pp.903
発行日 1998年11月30日
Published Date 1998/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901946
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私たちは現在,総合病院の看護婦として就職して2年目になります.この研究を通して学んだことは,研究の目的を明確にし,事前に実験方法や内容について十分に把握しておくことの大切さでした.看護研究は,私たちにとって初めてのことであり,テーマを決定する時点から戸惑うことやわからないことが多くありました.しかしそのつど,研究の方向性について指導していただきました.そして円座の有効性について,自分たちが被験者となり,実験を行い,科学的根拠(データ)をもとに検討しました.
看護研究を進めていくにあたり,私たちは最初に研究目的と仮説を立て,それを証明するために実験を行いました.自分たちのなかでは,きちんと研究内容を把握して始めた実験でした.しかし,実験データを整理し,分析をするときになって,実験中は重要視していなかった実験条件が,実はとても重要であったことに気づきました.そして,再度正確なデータをとるために実験をやり直しました.
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