臨床に資する看護研究―私の研究指導 第1部 学生に対する私の研究指導
―研究を振り返って―はじめての研究論文を作りあげるまで
鈴木 恵子
1
1東京女子医科大学附属病院
pp.941
発行日 1998年11月30日
Published Date 1998/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901957
- 有料閲覧
- 文献概要
「日頃変だなと,思うことがいくらでもあるでしょ」と研究テーマを決める際,誰に相談しても言われる.そう言われるとそんな気もするが,これというものが出てこない.でも研究はやらなければいけないし,「どうしよう,.早くデータもとらなきゃいけないし」と困っているところで,先生の指導を受けた.
まず,1年という期間で計画をたてた.計画がたつと何とかなるのかなと思ってきたが,実際何をやるか決まらない.何を考えても何だか漠然としていた.月1回くらいのペースで指導を受け始め,次に会うまでの課題を決めていった.実際にやっている業務を挙げその意味を考えたり,看護婦が主に関わっていることはどれか分けてみたりと,研究とどう関係してくるのだろうと思うようなこともあったが,毎月課題に出されたことをやっていくうちに自分の興味はどこにあるのかしぼられてきた.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.