海外文献にみる看護教育学研究
アメリカ看護婦協会「看護と患者自己決定法についての声明」/高齢者の願いと終末期医療
征矢野 あや子
1
1長野県看護大学
pp.1052-1053
発行日 1997年12月25日
Published Date 1997/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901748
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文献:American Nurses Association:Position Statement on Nursing and Patient Self-Determination Act, Nov. 18, 1991.
まず念頭にいれておきたいのは,米国では患者自己決定法がすでに1991年12月から施行されていることである.この法律の基本精神は,患者の自己決定権について,市民と医療者の双方を教育することであり,その精神を実現させるために医療機関に対し,①患者は自分が受ける治療を決定する権利(すなわち治療を受ける権利と拒否する権利)と,②アドバンス・ディレクティブ(終末期ケアについての先行指示)を作成する権利がある,という情報を,18歳以上の成人患者に対し,入院時に,書面で提供することを義務づけている.
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