特別記事
准看護婦問題調査結果について
清川 美和
1
1愛知県医師会春日井准看護婦学校
pp.1136-1140
発行日 1996年12月25日
Published Date 1996/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901523
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はじめに
私はこれまで看護教育の一端を担っているという自負心と使命感をもって,准看護婦教育に携わってきた.准看教師というだけで何かとり残されたような淋しい思いを持つことも多かったが,自分が理想とする看護の方向へ,地道に模索しながら教育に向かってきた.しかし最近はその努力も立ちゆかなくなった.生徒の倫理性の無さ,学力の低下,制約の厳しい時間数,同じ看護でありながら看護婦と准看護婦の違いを教える難しさなどいろいろ理由はある.そのような思いの中にいるときに,厚生省の「准看護婦問題調査検討会」が発足した.本年2月,准看護婦問題調査が実施され,6月27日には准看護婦問題調査結果が公表された.この検討会に参加した者として,報告書の数値に表れない行間を,現場からの意見も交えて書いてみたい.
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