JNE DIGEST
パラダイム転換の中で求められている看護教育とは―JNE(Journal of Nursing Education)34巻(1995年)4号から5号前半までの概要
上野 昌江
1
1大阪府立看護大学
pp.44-47
発行日 1996年1月25日
Published Date 1996/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901301
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最近のわが国における看護の場の広がりには目を見張るものがある.病院という施設内から施設外(医療機関からの訪問看護,訪問看護ステーションなど)へと看護職の活動の場が拡大してきている.それに伴い,看護ケアに対する量的,質的変化が求められている.施設外で対象者の援助をしていくためには,今まで以上に対象者の生活状況へ理解を深めることが重要となり,そのためには看護者自身が幅広い人間性,社会性を身につけることが求められてくる.
さらに,実施したケアに対する責任をもつという点では,看護ケアの質的向上が必然的に求められてきている.このような大きな課題を前に,看護教育の中で何を強調していくことが必要なのかというところで,私の思考は止まってしまっていた.
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