調査・研究
短期大学部における学生への研究指導
祖父江 育子
1
1京都大学医療技術短期大学部看護学科
pp.900-904
発行日 1995年10月25日
Published Date 1995/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901219
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特別セミナーの目的・目標
京都大学医療技術短期大学部では,カリキュラム改正に伴い1990年度から特別セミナー(卒業研究)を開講している.2単位(60時間)を3回生に開講し,看護の幅広い領域に対応できる人材の育成を目的に,科学的研究の着眼やその手法について教授している.学生は各教官の専門領域に応じた開講内容を閲覧後,自己の希望によって受講し意欲的に研究活動の実際を学んでいる.
1993年度,筆者は,研究の実践(論文作成とその発表)を目標に特別セミナーを開講し,以下の2点を指導上の要点とした.ひとつは,文献検討の重要性を学習することによって,理論や知識の体系化に研究の集積が大切なことを理解し,看護における研究の重要性を認識する.もうひとつは,問題解決に定量的方法を使用し,客観的な評価の方法と統計学の実際的な使用について学習する,ことである.
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