養成校紹介
弘前大学医療技術短期大学部
菅原 正信
1
,
鈴木 喜八郎
2
1理学療法学科
2作業療法学科
pp.703
発行日 1983年10月15日
Published Date 1983/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102949
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古い屋敷の並ぶ静かな路がいたるところに見られる反面,近代的な建物が建ちならぶ商店街と良く調和のとれた街弘前は,戦災にあうことのなかった城下町の一つで,国宝級の神社仏閣などが多く残っている.こんな緑の多い静かな弘前を人は呼んで東北の京都という.ある外人が「東京の町の雰囲気,若いです.京都はきれいはきれいだが,住む町ではないと思います.私は弘前がいいですね,素朴で昔のまま残っていて好きです.」と言ったそうだが,この言葉の意味が弘前に来た人は充分認知できるのではないかと思う.この街は弘前大学を初めとし,女子大学や短期大学など数校を数え学都の特色ももっている.市内には街の面積の5分の1を占める広大なる鷹場城趾がある.春は桜の名所と知られているが,夏は外堀の水面にうつすネプタの影に血を湧せ,秋の紅葉は静かに物を思わせ,そして冬の雪灯籠のほのかなあかりが幻想の世界に引きずりこむ魔力を持つ,すばらしい場所である.疲れた頭を癒すに良く,青春の語いにも格好な所でもある.
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