グラフ
地域に実習場を求めて―都立大塚看護専門学校の母性自主活動
pp.216-217
発行日 1995年3月25日
Published Date 1995/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901075
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現在,実習施設の確保に苦労している学校は多い.特に母性実習に関しては,出生率の低下とも相まって,実習場の確保がより難しくなってきているのではないだろうか.その中で,新しい形態の母性実習を採り入れ効果を上げているのが,都立大塚看護専門学校である.
都立大塚看護専門学校では,90時間の母性実習の内10時間を地域母性看護実習にあて,「母性自主活動」と呼んで実践している.これは,個人またはグループで実習方法や実習場所を選び,企画書の作成から受け入れ施設との交渉,学習内容の決定,実践まで主体的に行なうというものである.1994(平成6)年度の母性自主活動グループの取り組んだ課題は,マタニティスイミングの効果,抱っこベルトの種類と使用感,おむつの変遷,新生児衣服について,性教育の現状,レンタルベビー用品と購入品の価格差,育児雑誌の編集上の工夫,母乳栄養の確立に向けての相談状況など,バラエティに富んだ内容となっている.
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