調査研究
セルフケア看護実習方法の一試案―障害自己受容過程における生活管理教育の関連性の検討
犬童 幹子
1
1大阪府立公衆衛生専門学校
pp.867-872
発行日 1991年12月25日
Published Date 1991/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900314
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セルフケアを必要とする看護実習内容は,循環器系では主として急性心筋梗塞(以後AMIと略す)を受け持ちとし,表1のように(A)(B)(C)の3つの視点の学びができるようにしている.3つの視点のうち(B)と(C)の過程がセルフケア領域での学びの特徴と言える.
セルフケア領域での人間は病気や障害が生じた時,既存の習慣化された生活行動と障害との関連性を自ら認識し,健康の修復や維持のために必要な生活態度や行動の変容が課せられる.それゆえ,看護は病気,障害に伴って行なわれる治療内容や生活上の変化を自己のものとして引き受けていく障害受容過程(B)と,改善あるいは修復すべき生活面への教育的かかわり(C)との援助が必要である.
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