特集 第79回看護婦国家試験
改訂された国家試験について
日本看護学校協議会による分析
国試の概要と問題点
石井 八恵子
1
1慈恵青戸看護専門学校
pp.582-585
発行日 1990年10月25日
Published Date 1990/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900099
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厚生省は,1988年5月9日看護婦国家試験の改訂を発表した.改訂の基本になったのは,看護制度検討会報告書である.その中の「21世紀に向かって期待される看護職像」にそって,①専門職として誇り得る社会的評価を受けるものであること,②国民から信頼されるに足る専門的知識,技能を有し,併せて社会の変化に対応できるよう自ら研鑽に努めること,③患者心理について人間として感性高く受容することができる資質を持ち,問題解決のための方法等を的確に判断する力を持っていること,④多くの職種と協力しながら,患者が最適な療養生活が送れるような調整役となり,良きリーダーシップを発揮できることの4項目を目標にし,報告書の提言を具現化するための手はじめとして,今回の看護婦等国家試験改訂を位置づけている.
改訂の内容は,1990年より国試は年1回とし,出題形式・出題数・時間については,午前は,四肢択一による客観式問題を150題で150分.午後は,状況設定問題で四肢択一で客観式を60題で120分である.
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