特集 今こそ新人看護師支援を 移行期に教育機関ができること
column 卒業生の経験と思い①
田原 侑弥
1
1明石医療センター看護部/救急・内視鏡センター看護科
pp.726
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202018
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看護学校在学中においては最終学年の際に、COVID-19流行のため実習が制限された。病院での実習日数が減り、代わりに学校内で模擬患者を設定しての実習が主となった。そのため、実際の患者さんとコミュニケーションをとる方法や、患者さんの具体的な訴えなどを想像することが難しく、看護展開を行ううえで苦労した。
そして就職後、私は救急・内視鏡センターという特殊部署に配属となった。しかし、在学中ではこうした部署での実習が減らされていたため、今まで経験したことのなかった環境に慣れていくことに困難と不安を感じた。また、配属当初は在学中に不安を感じていた患者さんとのコミュニケーション不足が影響し、情報収集や採血などの処置、おむつ交換などの援助で患者さんに説明の声かけを行う際に緊張を強く覚え、患者さんを不安にさせてしまうことがあった。
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