特集2 ―看護教員として知っておきたい―今の学生とコミュニケーション
コロナのココロとコミュニケーション
堀田 亮
1
1岐阜大学保健管理センター
pp.604-609
発行日 2022年10月25日
Published Date 2022/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201991
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コロナはココロに何をもたらしたのか
新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)は、最初の国内感染が2020年1月に確認されてから2年半以上が経った今なお、私たちの生活に影響を与え続けています。ポスト、アフター、ウィズ……さまざまな表現でコロナとともに語られる時世は、この疫病の位置づけが未だ定まらず、私たちが混乱の世界にいることを表しているかのようです。
コロナは人々のココロに何をもたらしたのでしょうか。コロナ禍以降、数多くの研究でコロナがメンタルヘルスに及ぼす「ネガティブな影響」について検討されてきました。すなわち、コロナの感染拡大により、抑うつ感や希死念慮、不安、イライラといった負の感情の増大があったとする研究結果です。こうした調査は幅広い年代で実施されており、医療者や学生を対象とした研究でも同様の結果が報告されています。
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